act 8
Age of Trangester トランジェスターの時代 昭和30年代の後半にトランジェスターが いよいよ秋葉原の店先にも現れ始めました。 この“米粒”のように小さな部品は従来の真空管の 4~5本分位の性能を持っています。 この“米粒”の出現によって真空管の店が大きく 変わり始めるのです。 店頭にトランジェスターを置き始めるや、あっという間 に“米粒”が店の大半のスペースを占めていったのです。 あれほどあった真空管の店は次々とトランジェスター の店へと様変わりし、結局、わずか真空管の店として 残ったのは恭和電気(現アムトランス)のみとなりました。 このトランジェスターの出現によって電気製品も大きな 変化を迎えることとなる - “ ミニ化 ”の到来です。 小型化された電気製品は間口の狭いラジオセンターには 最適でした。これに眼をつけた各店は夫々電気製品 販売店へと変わっていきました。 そして世の中の総ての流れも大きく変化していったのです。 大量生産、大量販売の時代へ-。 その流れに対応すべくラジオセンターの店は外部に店舗を 出店し始めました。
written by Y.Y.
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